ブロック塀の事故の背景
平成30年6月18日、大阪府北部で発生した最大震度6弱の地震により、「建築基準法」に適合していないコンクリートブロック塀が倒壊する事故が発生しました。
このブロック塀倒壊事故により登校中の小学生の女の子を含む2人の方が亡くなりました。
同様の事故の再発を防止するため、ブロック塀等の所有者(設置者)は、安全点検を実施するとともに、必要に応じて補強工事や撤去などの実施を促す対策を検討し始めました。
ブロック塀の耐震対策工事が急務であるとし、耐震対策工事に補助を実施する県も出てきました。
文部科学省の働きかけで、全国の学校を調査、安全性に問題があるブロック塀への対策が求められています。
ブロック塀の倒壊事故の起きた、大阪府高槻市では昨年11月に、劣化の有無を問わず、市立学校や市営施設のブロック塀を全撤去して、今後設置しない方針を決めました。
撤去は令和10年度までに終える計画です。
現在のブロック塀の設置基準は、昭和53年の宮城県沖地震で多発したブロック塀倒壊事故を機に改正された「建築基準法施行令」に定められています。
この設置基準に適合しないブロック塀や老朽化・破損したブロック塀は、地震だけでなく強風などでも倒れる恐れがあります。
補強や新設をする場合には、基準に従って施工することが求められています。
現在のブロック塀の状況
令和元年8月10日付けで文部科学省が公表した「学校施設におけるブロック塀等の安全対策等状況調査」の全国の公立学校の結果によると、外観に基づく点検で安全性に問題があるブロック塀等を有していない学校が6769校(13.3%)、外観に基づく点検で安全性に問題があるブロック塀等を有する学校が12652校(24.8%)、未報告・点検が未完了の学校が963校(1.9%)、ブロック塀等を有していない学校が30698校(60.1%)であることがわかりました。
安全性に問題があるブロック塀等を有する学校が12652校(24.8%)
未報告・点検が未完了の学校が963校(1.9%)
ブロック塀等を有していない学校が30698校(60.1%)
現在、全国の小学校では、ブロック塀を取り除いてフェンスに取り替えるところが増えてきています。
ブロック塀からフェンスに取り替える際に、基礎(土台)にコアボーリングで穴を開けて、フェンスを取り付けます。
この基礎(土台)に穴をあける作業をコア抜きとも言います。
フェンスや手すりを取り付けるためのコア抜き
コア抜きというと、どのような工事をするのかと疑問に思われる方も多いかと思いますが、一言で言うと「コンクリートに穴を開ける工事」です。
言い換えると「フェンスの柱(支柱)用の穴を開ける工事」です。
通常は、フェンス設置工事と一緒にブロック積み工事も行うことが多いのですが、フェンスの取り替え工事や新築工事のあとにフェンスを設置する場合には、新たにフェンスの支柱用の穴が必要となります。
コーナーがあったり、柱位置に何かある場合には調整してコア抜きを行います。
工事の際には、円形の筒状の刃をブロックに向かって垂直に落としていきます。
高速に回転する刃がブロックにあたると粉塵や火花が飛び回ることが考えられます。
そこで、そうならないように通常コア抜き工事では水を少しづつ流しながら穴を開けていきます。
出来上がった穴にフェンスの柱を設置してフェンスの工事を始めます。コア抜きをした穴には再度モルタルを充填してフェンスの柱を固定します。
ブロックに穴が開いている場合には、その穴を利用して工事を行うことが出来ますが、穴が塞がれてしまっている場合には、このようにコア抜き工事を実施して設置を行います。
最後に
フェンスや手すりを取り付ける際に、エクステリア業者などを利用される方も多いと思いますが、コアボーリングを専門で40年やってきている当社は、格段にスピードが早いです。
当社は、実績の多さが他社に比べて違いますので、安心してお問い合わせください。
是非、フェンスの設置の際には、当社へご相談ください。
その際には、スタッフが丁寧に対応させていただきます。