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コラム

アスベストの代表格!クリソタイルの特徴とリスクを徹底解説

アスベストは、その優れた耐熱性や強度、そして加工のしやすさから、長い間建材や工業製品に幅広く使用されてきました。しかし、その有用性の裏には、深刻な健康被害のリスクが隠されています。その中でも、最も一般的に使用されてきたアスベストの一種が「クリソタイル(白石綿)」です。

クリソタイルは、他のアスベストと比較して柔軟性が高く、さまざまな用途に適しているため、多くの製品に採用されてきましたが、健康への影響が懸念される物質でもあります。

今回は、クリソタイルの特徴や具体的な用途、そしてそれに伴うリスクについて詳しく解説し、さらに適切な対処法をお伝えします。

 

クリソタイルとは?その特徴と用途

クリソタイルは、アスベストの一種であり、その柔軟性や加工のしやすさと、その色から「白石綿」とも呼ばれており、蛇紋石系アスベストに分類されます。

蛇紋石(じゃもんせき)とは

マグマ由来のかんらん岩が地中で熱や圧力を受けて変成作用を受けることで形成される鉱物です。緑色で滑らかな手触りが特徴で、単斜結晶系に属しています。この特性がクリソタイルの柔軟性や加工のしやすさに寄与し、建材や工業製品に幅広く利用されてきた一因です。

クリソタイルは、繊維が細くしなやかで、他のアスベストに比べて耐久性と耐熱性に優れている点が特徴です。その特性から、建築資材や工業製品をはじめ、さまざまな分野で広く利用されてきました。具体的には、屋根材や断熱材、パイプの保温材、さらに自動車のブレーキパッドやクラッチ部品など、多岐にわたる用途があります。

特に、クリソタイルは他のアスベストよりも柔らかいため、加工が容易である一方、細かい繊維が飛散しやすいという性質も持っています。

このため、使用環境や取り扱い方によっては、健康リスクが高まる可能性があります。歴史的に見ても、クリソタイルは世界中で広く使用されてきましたが、その安全性についての議論が進む中で、多くの国が規制を強化し、使用が制限されています。

 

クリソタイルがもたらす健康リスク

クリソタイルは、その柔軟性と耐久性から多くの製品に利用されてきた一方で、健康被害の原因となる危険な物質でもあります。特に、クリソタイルの繊維を吸い込むことで、人体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

吸入されたクリソタイルの繊維は、肺に留まりやすく、長期的な健康リスクを引き起こします。その結果として、肺がん、中皮腫、アスベスト肺といった重篤な疾患を発症する恐れがあります。

クリソタイルは、他のアスベストと比較して毒性が低いとする意見もありますが、その安全性に関する議論は続いています。

一部の研究では、クリソタイルの繊維は体内で分解されやすいとされていますが、実際には十分な曝露があれば深刻な影響を及ぼすことが確認されています。また、症状が現れるまでの潜伏期間が長いため、問題が表面化するのは数十年後になることも珍しくありません。

さらに、クリソタイルのリスクは、使用される環境や取り扱い方によっても異なります。

例えば、建材に含まれるクリソタイルが損傷し、繊維が空気中に飛散した場合、周囲の人々が気づかないうちに曝露する危険性があります。そのため、クリソタイルを含む建材や製品は厳密に管理し、安全に処理することが極めて重要です。

 

クリソタイルを含む建材の見分け方

クリソタイルを含む建材を正しく見分けることは、アスベスト対策を行う上で重要です。クリソタイルは白色で柔らかく、繊維が細かいという特徴を持つため、外観や触感からある程度判断することができます。

ただし、他のアスベストであるクロシドライト(青石綿)やアモサイト(茶石綿)とは異なり、クリソタイルは蛇紋石系に属しており、その繊維の形状が波状である点が特長的です。この形状の違いが、製品や建材での使用方法にも影響を与えています。

参考:クリソタイル比較画像 出典 緊急震災対策ウェブサイトより

 

クリソタイルはその柔軟性からシート状や繊維状の製品に加工されることが多く、断熱材や屋根材、壁材などに多用されてきました。一方、クロシドライトやアモサイトは硬く脆い性質を持つため、主に耐火材や断熱材として使用されることが多く、クリソタイルとは異なる用途で使用されていることが一般的です。

ただし、外観だけでクリソタイルを特定するのは非常に難しく、特に劣化した建材では、繊維の色や形状が分かりにくくなっていることも多いです。そのため、専門の検査キットを使用するか、アスベストの取り扱いに精通した専門業者に依頼することを推奨します。

そうすることで、建材に含まれるアスベストの種類を正確に特定し、適切な処置が実現できるでしょう。

 

まとめ

クリソタイルは、アスベストの中でも最も広く使用されてきた種類であり、その柔軟性や加工のしやすさから建材や工業製品に多く利用されてきました。

しかし、その有用性の一方で、吸入による健康被害のリスクが指摘されており、肺がんや中皮腫などの深刻な疾患を引き起こす可能性があります。他のアスベストとの違いを理解し、クリソタイルを含む建材を正しく見分けることは、安全な環境を確保する上で重要です。

特に、クリソタイルを含む建材が劣化した場合や取り扱いを誤った場合、繊維が飛散して周囲にリスクをもたらす可能性があるため、厳格な管理と専門的な対応が求められます。自己判断で対処するのではなく、専門業者や検査機関を活用することで、より確実な安全対策を講じることができるでしょう。

アスベストの問題に直面した際には、ぜひ 都築ダイヤモンド工業 にご相談ください。弊社は、アスベストに関する専門的な知識と豊富な経験を活かし、安全で確実な対応をお約束します。クリソタイルを含む建材の調査や適切な処理についてお悩みの際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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