06-6797-6025

06-6710-4477

大阪市平野区喜連西1丁目19-47

インターネットからのお問合せ

コラム

アスベスト含有建材 レベル2について

建築現場でアスベスト含有建材に接する際、レベル2の素材はレベル1ほど飛散しにくいものの、切断や破損時に粉じんが発生する可能性があるため、慎重な取り扱いが必要です。

レベル2の特徴は、板状や成形品が多く、解体・改修時に切断・破砕が必要になる点です。石綿の含有率は比較的高いものもあり、健康リスクを避けるためには事前の調査と対策が欠かせません。

これまで主に耐火被覆板、保温材、断熱材として長年にわたり使用され、鉄骨造建物や設備周りで重要な役割を果たしてきました。

今回は、レベル2に分類される代表的な建材の種類と使用時期、特徴を現場目線で解説していきます。

レベル2の建材の特徴

レベル2の石綿含有建材は、耐火被覆板、保温材、断熱材に大別され、飛散性がレベル1より低いものの、加工時に粉じんが発生しやすいグループです。

鉄骨の耐火被覆、配管・タンクの保温、煙突や屋根の断熱を目的に使用され、板材や成形品が主流でした。

多くの場合、工場で成形された製品を現場で切断・貼り付け・固定するため、解体工事では切断作業が伴います。

石綿の含有率が高く、アモサイトやクリソタイルが主に使われているため、破損や劣化で繊維が露出するリスクがあります。

製造時期はメーカーにより異なり、廃業などで情報が限定的な場合もあるため、最終製造年を目安に建築年次を考慮します。

傾向として、1960年代から2000年代初頭にかけて広く使用された建材が多く、平成16年(2004年)頃まで一部が残っていました。

レベル2建材を発見した場合、飛散防止シートや湿式工法を活用し、作業員の安全を最優先に進める必要があります。

次に、レベル2の建材を数種類、それぞれ解説していきます。

石綿含有耐火被覆板

石綿含有耐火被覆板には、石綿含有耐火被覆板とけい酸カルシウム板第2種の2種類があります。

これらは鉄骨造の柱・はりなどの耐火被覆材として使用され、仕上げ材としても活用されました。

石綿含有耐火被覆板は1963年(昭和38年)頃から登場し、アモサイトなどの石綿を基材にセメントと水を混合して工場で板状に成形しました。

現場で寸法に合わせて切断し、鉄骨に貼り付けて耐火性能を確保しています。

けい酸カルシウム板第2種は1965年(昭和40年)頃から2004年(平成16年)頃まで使用されました。

けい酸質原料、石灰質原料、石綿、水を混ぜ、高温恒湿養生で成形した板材で、厚さが厚い点が第1種(レベル3)と異なります。

主にアモサイトが使われましたが、クロシドライトやクリソタイルも一部使用されました。

現場では柱・はりに合わせて切断・貼り付けを行っていました。

これらの板材は耐火性能が高く、化粧仕上げとしても重宝されましたが、切断時に粉じんが発生しやすいため、事前の入念な分析と、湿式切断の採用を徹底することが重要です。

また、厚さや外観で種類を判別し、誤った処理を避けるよう注意を払っています。

石綿含有保温材

石綿含有保温材は1920年代から配管、タンク、タービン、焼却炉などの保温・断熱・防露目的で広く使われました。

主な種類として、珪藻土を基材とする塗り込み型、成形されたパーライト系、けい酸カルシウム系があります。

石綿含有珪藻土保温材は粉末状のものを現場で水と練り、鋼管やタンク周囲に塗り込んで乾燥硬化させます。

繋ぎ材として石綿が添加され、主にアモサイトやクリソタイルが使用されました。

その他の成形保温材は工場で平板・円筒・半円筒状に作られ、ボルトやバンドで固定します。

外周を鉄板や寒冷紗で保護し、衝撃や劣化から守っていました。シリカ系保温材も同様の形状で、石綿を加えて耐熱性を高めています。

上記の保温材は高温・低温環境で長期間使用されるため、経年劣化が進みやすく、解体時に破損しやすい点が課題です。

現場では製品の形状や固定方法を確認し、石綿含有の可能性が高い部位を特定しています。分析結果を基に、飛散防止を徹底しながら作業を進めています。

石綿含有断熱材

石綿含有断熱材には、煙突用と屋根用折板の2種類が代表的です。

煙突用石綿断熱材はボイラーや焼却炉の煙突・煙道を保護・断熱するために使用され、厚さ50mm程度でアモサイトを主材とし、含有率は約90%に達します。

円筒型煙突には円筒形状、角型には四角形状の製品を固定し、型枠にコンクリートを流し込んで施工しました。

代表製品に「カポスタック」「ハイスタック」「パールスタック」があり、設計図書で「カポスタック」と記載されるケースが多く見られます。

屋根用折板石綿断熱材は1958年(昭和33年)頃から工場・倉庫などの金属折板裏面に貼り付け、結露防止と断熱の目的で使用されました。

主に石綿フェルトが代表的で、石綿紙や石綿含有炭酸カルシウム発泡断熱材、石綿含有せっこう発泡断熱材もあります。これらにはクリソタイルが用いられています。

石綿紙は接着材で貼り付けられ、見えにくい場合があるため注意が必要です。

炭酸カルシウム発泡材は発泡ポリエチレンと見間違えやすく、短冊張り繋ぎで判別します。

せっこう発泡材は経年で表層剥離し、不織布がなくなることが多いため慎重に対応しています。

まとめ

レベル2のアスベスト含有建材は、耐火・保温・断熱に優れ、長期間使用された素材ですが、加工時の粉じん発生に注意が必要です。

  • 耐火被覆板は1960年代から2000年代初頭まで使用され、板材の切断時にリスクが高まる。
  • 保温材は1920年代から配管・設備周りで広く使われ、塗り込み型と成形型の両方で石綿が添加された。
  • 断熱材は煙突用が高含有率、屋根用折板は貼り付け型で、見えにくい施工が多いため詳細調査が必要。

レベル2の建材の特徴と使用時期を理解し、事前分析と適切な防じん対策を講じることで、安全な作業環境が実現可能です。

現場での慎重かつ的確な対応で、リスクを最小限に抑えることが何よりも重要といえます。

-コラム

© 2026 大阪のX線探査なら都築ダイヤモンド工業株式会社