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コラム

ブロック塀の危険性と鉄筋調査について

6月18日の午前、大阪府北部を震源とする最大震度6弱を記録する大規模な地震が発生し、大きな被害をもたらしています。

亡くなられた方々に心から哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様ならびにそのご家族の方々に、心よりお見舞い申し上げます。

 

被害の概要

 

6月18日午前7時58分ごろ大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震が発生。

京都府南部、兵庫県東部、奈良県で震度5弱を観測し、各地で停電が発生したほか、家屋の一部崩壊、新幹線をはじめとする各路線も不通になるなど大きな影響が出ました。

19日、19時現在では、5名もの死者が確認されております。

その5名のうち、2名がブロック塀の倒壊がきっかけで亡くなっています。

高槻市の市立寿栄小学校のプールのブロック塀が道路側に崩れ、通学途中の同小の9歳の女の子が下敷きになり死亡。

東淀川区でも民家のブロック塀の下敷きになり80歳の男性が亡くなりました。

 

コンクリートブロック塀の危険性

 

9歳の女の子が亡くなったコンクリートブロック塀は、その後の調査で、建築基準法に違反したものであることがわかりました。

塀は、地面からの高さが3.5メートルあり、建築基準法の「2.2メートル以下」という基準を大きく超えていました。

高さが1.2メートルを超える塀は、一定の間隔ごとに「控え壁」を設置し、強度を高める必要がありましたが、設置されていませんでした。

また、建築基準法では、1.2メートルを超えるブロック塀には、鉄筋を入れる必要もあります。

今回のブロック塀には、縦横に太さ13ミリの鉄筋は入っていましたが、基礎部分に長さ約30センチしか入っておらず、「根入れ」という基礎部分との接合に不備があったようです。

ブロック塀に鉄筋が入っていない「野積み工法」と呼ばれるモルタルやコンクリートで固めながらブロックを積み上げていくだけのブロック塀なら高さが低くても、崩れるときには、バラバラになるため非常に危険性が高くなります。

1978年の宮城県沖地震では、犠牲者16人のうち、11人がブロック塀の倒壊によって亡くなったとされています。

コンクリートブロック塀は、高さがあるほど倒壊の被害が大きくなり、危険度が増します。

鉄筋が入っていないブロック塀は、なおさら地震の時には、注意が必要でしょう。

 

私たちにできること

 

今、私たちにできることは、コンクリートブロック塀の中にどのように鉄筋が入っているか(配筋状況)を調査することかも知れません。

ブロック塀の中の配筋調査(鉄筋検査)を行い、社会の安心と安全につながることは、私たちが目指す地域・社会への貢献だと思っています。

私たちが得意としているX線を用いた特殊装置で、コンクリートの壁やブロック塀の中を探査することができます。

調査したいブロック塀がある学校や企業、一般家庭の方は、是非お問合せください。

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